非常に薄型で軽量な緑化システムは薄層緑化システムとよばれ、荷重条件が厳しい建物でも維持管理の容易な緑化などの目的として開発されました。
植栽基盤の厚さは10cm以内で、重さは60kg/㎡前後です。薄層緑化システムには乾燥に強いセダム類を使用したセダム緑化以外に、芝やコケなどを使用したものがあります。
コケを使用した場合、基盤にはへ機材などに使用する天然素材に乾燥と日当たりに強いスナゴケなどのコケを接着したタイプのものなどがあります。重さは湿潤時で約20kg/㎡前後です。綺麗な緑を保つには適切な水分が必要となります。
芝生を使用した場合、水分や基盤の厚さなどからセダム緑化に比べて環境改善効果が高い結果が出ています。維持管理から見ると、セダムは水遣り管理をほとんど必要としませんが、芝は定期的な灌水を必要とします。
また、芝刈りなどの維持管理も必要となります。芝を使用したシステムには以下のようなものがあります。
ユニットタイプ(底水型スクウェアターフ)
防水層に影響を与えない、水分センサー型自動灌水連動の簡易な緑化システムです。防根と灌水、保水、排水を兼ねたトレーとリサイクル資材使用の植栽基盤コンテナからなります。
高分子吸収剤混入タイプ(ドムターフ)
特別な灌水設備を必要としない簡易な緑化タイプです。再生ウレタンフォームに、低温で水を給水保持し、特定の温度を超えると排水させる高分子吸収剤を混入した基盤を利用します。
ヤシ繊維タイプ(ガーデンマット)
腐りづらいココヤシのリサイクル資材を基盤に使用した簡易な緑化タイプです。基本的には灌水が必要となります
ブロックタイプ(ユニットグリーン)
国産材の針葉樹皮を2年以上完熟させた完熟バーク・腐植と、育成用培土と肥料が含まれる網目状の構造の植栽基盤と排水性のよいボラ石を使用します。保水性が高く特別な灌水は必要ありません。耐久性があり土壌の飛散の心配が少なく、マルチングも不要です。
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屋上緑化の方法とその選定
方法は、適用する建物の用途だけでなく、緑化目的、費用など施主あるいは設計者の要望などによって変化し、草本類による「平面的緑化」、草本類と木本類による「立体的緑化」、野鳥や虫などの生息空間を含む「ビオトープ緑化」の3種類に分類することができます。
セダム緑化
耐乾燥性の強いベンケイソウ科などのセダム類による、土壌厚35~70mm前後と非常に薄く、30~60kg/m2と非常に軽く、一般的には水遣りを必要としないローメンテナンス、ローコストの屋上緑化で、雨水の流出抑制効果、環境改善効果が期待できます。
屋上緑化に適した植物
防風対策や軽量土壌などを用いて植栽基盤を確保すれば、たいていの植物を植えることは可能です。乾燥に強い植物として、セダム類、イヌツゲ、サザンカ、ハイビャクシン、ノシバ、コノテガシワ、マツバギク、ローズマリーなどがあります。
屋上緑化に使用する土壌
基本的には軽量土壌を使用し、人工地盤などでは改良土壌を使用します。それでも土壌厚が充分に確保できない場合では保水性の高い軽量土壌を使用します。現地発生土を使用する場合には検査を行い適切なものに改良する必要があります。
屋上緑化の導入コスト(費用)
規模、土壌厚、植物の種類などによって変化しますが、設計価格で、各々20,000~30,000円/㎡、30,000円/㎡程度から、40,000円/㎡程度から、とすることができます。
屋上緑化の助成金・補助金制度
助成金を受け取るためには、必ず工事前に申請が必要となります。助成の対象、内容及び条件などは、各自治体によって大きく異なりますので、リンク先でご確認ください。
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