野菜や花の栽培を目的する場合を除くと、屋上緑化では、成長ではなく植栽の安定性を重視するのがよいとされています。そのほうが維持管理作業を削減できますし、建物の許容荷重を超えそうになることを防止できます。
目標は、有機質など養分を少なくして成長を制御しながら、青々とした葉の茂る樹木を育てることです。また、樹木の剪定や除草は、自然に近い状態にしておくことが、維持管理を削減できます。
草本類では特定種が育ちすぎたり、繁茂するときには選択的な除草を実施します。外来植物には、オオアレチノギク、セイタカアワダチソウ、アメリカセンダングサのように繁殖力の旺盛な種が多いので、小さいときに抜き取りを実施するようにします。
特定の種の繁茂を抑えることによって、多様性な種が生育するようにします。そうすることによって生物多様性が高まると、存在場所(生態的ニッチ)がふさがり、外来種などが浸入しにくくなります。
屋上緑化の維持管理とその留意点
潅水設備
自動潅水装置を使用して一度にたっぷりと水を与えてください。屋上緑化の自動潅水装置には点滴潅水方式や底面潅水方式が一般に使われます。広い面積になるほど、水道料金や、人件費を削減できます。
風対策
風速を低減するためには壁、防風ネット、常緑樹の外周配置、樹木の倒木防止には支柱材の設置、そして土壌の飛散防止には地被植物やバークチップによるマルチングなどの対策があります。このような対策は、計画・設計の段階で配慮する必要があります。
漏水防止対策
一般的には実績と耐用年数から、押えコンクリートのあるアスファルト保護房水が多いですが、軽量化や耐根性などの点からウレタン+FRP複合塗膜防水や防根シートと防水シートの2層防水工法とする方法があります。
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