屋上緑化の四季

屋上緑化は地下からの水分補給がないので、乾燥害の影響を受けやすくなります

屋上の植栽地に水をまく時には、一度にたっぷり水を与える必要があります。地上では、人が水道ホースを使って食物に水をまくことが行なわれますが、この方法では、表面しか水が供給されていないことが多いです。

地上では、地価から水が補給されます。しかし、屋上ではその機能がありません。そのため、人口土壌のように保持できる水分量が多い土壌でも、降雨のない日が続くと、水分がなくなり植物が枯れてしまいます。

また、日々、表面だけに水を与えていると、植物の根が水分を求めて地表近くに集まるようになり、かえって乾燥に弱くなります。そのため、屋上緑化では、自動潅水装置を使用して一度にたっぷりと水を与えてください。

屋上緑化の自動潅水装置には点滴潅水方式や底面潅水方式が一般に使われます。広い面積になるほど、水道料金や、人件費を削減できます。

潅水の間隔は、食物や土壌の種類によって異なりますが、冬は1~2週に1回、春・秋は3日~1週に1回、夏は2~3日に1回の潅水が目安です。潅水の時間帯は、日中や夕方を避けて朝に実施するようにします。

一度の潅水量は、土壌が保持できる水分量(有効水分保持量)の1/2~1/5の程度でよいとされています。土壌の有効水分保持量、土壌の厚さ、潅水装置の吐水量から潅水時間を計算することができます。

屋上緑化の維持管理とその留意点

風対策
風速を低減するためには壁、防風ネット、常緑樹の外周配置、樹木の倒木防止には支柱材の設置、そして土壌の飛散防止には地被植物やバークチップによるマルチングなどの対策があります。このような対策は、計画・設計の段階で配慮する必要があります。

漏水防止対策
一般的には実績と耐用年数から、押えコンクリートのあるアスファルト保護房水が多いですが、軽量化や耐根性などの点からウレタン+FRP複合塗膜防水や防根シートと防水シートの2層防水工法とする方法があります。

植栽の抑制的な管理
屋上緑化では、成長ではなく植栽の安定性を重視するのがよいとされています。そのほうが維持管理作業を削減できますし、建物の許容荷重を超えそうになることを防止できます。