夏季の建物への熱の流入を大きくカットすることができます。屋上のコンクリート面は夏季の強烈な日射を受けると表面温度が60℃前後にまで上昇してしまいます。そのため、熱が屋上コンクリート層を伝わって最上階の室内に流入してしまいます。
屋上コンクリート層の下面または上面に断熱層が設けられている場合でも熱の流入は制御できますが、温度差があることに変わりはないため、じわじわと屋内側に熱は流入し続けています。
さらに、夕方になって外が涼しくなり始めても、断熱層があるために屋内に入った熱は外に出て行かず屋内にこもるため、冷房装置を稼動させて強制的に熱を屋外に出すことが必要となります。
屋上緑化を行なっている場合、植物層が光合成のために日射エネルギーを使用したり、また、植物の葉から水が蒸散して気化熱が消費されるため、植物相の下では、気温は外気と同程度または少し下回ります。そのため、屋上コンクリート層への熱の伝達量は著しく小さくなり、屋内への熱の流入量はほとんどゼロになります。
そのほかの屋上緑化の効果
大気浄化効果
大気浄化効果は、ガス交換によるものとフィルター機能によるものとに大別されます。大都市では、地上部分に新たに緑化を施すことは困難となっていますが、屋上緑化によって緑を増やすことによりこれらの効果が高まると期待されています。
輻射熱の低減効果
高層ビルなどでは低層棟の屋上からの輻射熱の影響も受けます。しかし、低層棟の屋上が緑化されていれば、植物自体が蒸散しているために、緑化部分の温度はそれほど高くなく、輻射熱が少なくなります。
雨水貯留・遅延効果
土壌体積比で最大40%程度の雨水貯留効果があります。もう一つの効果である、雨水排水遅延は、植物体や土壌の層を水が浸透するまでに要する時間によって決まります。
建築物の劣化防止効果
昼夜の温度差と、それによって生じる伸縮により、屋上の押えコンクリートやアスファルト防水層などの建築部材は劣化が進みます。屋上緑化をすることで温度差をほとんどなくし、劣化を防ぐことができます。
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